精密鍛造技術に関わるトータルエンジニアリングサービスを提供
弊社は、1959年の創業以来、50年以上精密鍛造金型に関わる技術を蓄積してきました。現在では、金型製造だけでなく、成形技術の研究開発、金型の設計段階から部品製造までの精密鍛造に関わるトータルエンジニアリングサービスを提供しています。
主要な用途先となる自動車産業では、昨今急速にグローバル化が進んでいますが、弊杜グループでもタイにおける製造拠点設立など海外展開を進展させています。
また、今後も、部品形状の複雑化や軽量化などのニーズに対応するため、最先端技術を追求していきます。
■私達がお応えできること
ニチダイグループは、主に自動車部品製作に使用される精密鍛造金型の開発、製造、販売、および精密鍛造品の量産を行う「ネットシェイプ事業」、
独自技術による精密部品のアッセンブリ(組み立て)を行う「アッセンブリ事業」、食品・医薬品業界、化学・原子力プラント、H-IIAロケットなどに
使用される焼結金網フィルターの開発、製造を担う「フィルタ事業」で構成されています。
●ネットシェイプ事業
ニチダイは、金型製造だけを受託する金型メーカーと異なり設計段階から関与し最小限の材料・エネルギーで部品成形するネットシェイプを追求しています。
顧客から部品設計図をいただくだけで、CAEにより素材から部品成形までの2次元・3次元シミュレーションを行い、部品最適鍛造工程を導き出すとともに精密金型の製作から精密鍛造品の量産までをトータルに手がけています。
精密金型
プレス用金型 ![]() |
ホーマー用金型 ![]() |
精密鍛造金型 ![]() |
STRECON®精密鍛造用補強リング
コスト効果の高い圧縮金型システムです。最適なダイの補強を実現し、金型寿命改善に貢献します。
当社が一手販売契約を結ぶSTRECON社が開発した補強リングにより、最適なダイの補強を実現し、金型の寿命改善に貢献します。
・STRECON社独自の鋼帯技術により最適な補強を実現し、精密鍛造金型の寿命改善に貢献。
・コアに薄巻鋼帯(薄さ0.1mm)を巻き付けた層からできている。
・鋼帯は2,000MPaまで完全な弾性を保持。
・補強リング自身も長寿命で、ダイインサートを入れ替えれば何度でも使用可能。
STRECON® Basic ![]() |
STRECON® 200/400・200+/400+ ![]() |
STRECON® E+ ![]() |
STRECON® Axi-Fit ![]() |
STRECON® Vari-Fit ![]() |
成形品
円筒研削盤、センタレス研削盤、平面研削盤を取り揃え、切削加工だけでは厳しい寸法公差や粗度にも対応致します。
単品から量産品まで、お客様の製品を丁寧に仕上げます。
ヘリカルギヤ ![]() 中実素材利用によるコスト低減 |
スクロール ![]() 背圧成形によるラップ高さの均一化 |
フランジハブ ![]() 温間鍛造と分流成形による複合成形 |
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ピニオンギヤ ![]() 閉塞鍛造による切削代軽減 |
クロスジョイント ![]() 背圧成形によるラップ高さの均一化 |
ハイポイドピニオンギヤ ![]() 温間鍛造と分流成形による複合成形 |
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●アッセンブリ事業
アッセンブリ事業では、VG ターボチャージャーの一部品の組み立てを行っています。VG ターボチャージャーは、ディーゼルエンジンに組み込まれる
機構で、NOX、PM などの有害物質の排出量を削減するとともに、低燃費、スムーズな加速を実現します。環境規制が高まる中、欧州では乗用車のディ
ーゼル化率が約50%まで上昇しており、今後需要拡大が見込まれています。
VGターボチャージャー部品 ![]() |
VGターボチャージャーの構造・特徴 ![]() |
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油圧機器部品の加工を中心とした各種横型立型 (最大加工サイズ:X1000 Y600 Z650) |
運転条件に最適なブースト圧力にコントロールし、 低燃費、低公害・良好な加速性を誇ります。 |
●フィルタ事業
独自の積層焼結技術により、「ろ孔」のサイズ・形状が異なる数枚のステンレス金網を各種各様に重ね重層化(一体化)を実現。ニチダイの焼結金網
フィルターは、ろ過の精度・抵抗、強度、耐熱性、対腐食性等を用途に合わせて設計し、食品産業から宇宙産業まで幅広く利用されています。
食品ろ過用 ![]() |
医薬品ろ過用 ![]() |
複数の金網を焼結技術により一体化 ![]() |
■設備について
●ネットシェイプ事業
ニチダイは、長年培ってきた技術と自社の6台の精密鍛造プレス設備で、精密鍛造品の試作・開発はもちろん、量産まで行っています。
特に高度な鍛造技術が必要な製品や小ロットの量産品など、お客様が自ら製造するにはリスクが大きい場合、ニチダイがお客様に代わって生産することもできます。
また、こうした量産技術を精密鍛造金型の開発に活用することでネットシェイプ事業のトータルエンジニアリングの一翼を担っています。
HED-800 ![]() |
L1C-400L ![]() |
L2C-1250L ![]() |
FMX-1000 ![]() |
●アルミ合金の鍛造成形技術
ニチダイでは、非鉄金属の精密鍛造化も積極的に行っています。特に、独自に精密鍛造化に成功したハイシリコン含有のアルミ合金スクロール部品については、金型・ダイセットを技術と共に提供するだけでなく、自社所有の一貫自動生産ラインによって量産しています。
この生産ラインには、ニチダイが特許を保有する背圧機構を使って鍛造するため、ラップの高さが均一になるなどのメリットがあり、この技術は他のさまざまなラップをもつ鍛造品にも応用しています。
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■工場について
会社名 | 株式会社ニチダイ |
本社住所 | 京都府京田辺市薪北町田13 |
TEL | 0774-62-3481 |
FAX | 0774-62-3469 |
代表取締役 | 古屋 元伸 |
会社沿革
1959年5月 | 大阪市北区にて田中合金製作所として創業 |
1967年4月 | 大阪府寝屋川市に新工場完成、移転 |
1967年5月 | 資本金400万円にて株式会社ニチダイ設立 |
1971年4月 | 京都府綴喜郡田辺町薪(現本社所在地)に新工場完成・本社・工場移転 |
1988年7月 | 京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺に宇治田原工場完成 |
1994年2月 | 米国事務所開設 |
1998年8月 | 金型工場・技術部門宇治田原工場へ全面移転 |
2000年3月 | JASDAQ上場(資本金:8億997万円) |
2004年4月 | フィルタ事業部門を分社し、ニチダイフィルタ株式会社を設立 |
2004年9月 | VGターボチャージャー部品生産開始 |
2007年2月 | タイに合弁会社THAI SINTERED MESH CO., LTD.を設立 |
2008年4月 | アッセンブリ事業部門を分社し、ニチダイプレシジョン株式会社を設立 タイ子会社NICHIDAI (THAILAND) LTD. を設立 |
2008年7月 | タイ子会社NICHIDAI ASIA CO., LTD.を設立 |
2009年4月 | 米国子会社NICHIDAI U.S.A. CORPORATIONを設立 |
2012年12月 | タイ子会社NICHIDAI (THAILAND) LTD. においてスクロール鍛造品生産開始 |
2013年7月 | タイ子会社NICHIDAI (THAILAND) LTD. において金型生産開始 |
2014年4月 | ニチダイプレシジョン株式会社を合併 |
2015年1月 | アッセンブリ事業の国内拠点を宇治田原工場から京田辺工場に移転。 |
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本社・京田辺工場 |
宇治田原工場 | ![]() |
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NICHIDAI (THAILAND) LTD. |
THAI SINTERED MESH CO., LTD. | ![]() |